小田原

夏休み1日目、今日は春先から行こう行こうと考えてきた小田原に行くことにする。小田急線の海老名から急行に乗る。伊勢原を過ぎると急激に山が近くなり、長野辺りの観光地を旅しているような気分になる。腎臓の調子が最悪なのが何とも残念で、電車の中でもマッサージしながらという惨状。山や川を眺めながら子供の頃良くキャンプとか行ったのはこんな景色だったよなとか思いながら、小田原に着く。日差しが強い。まずは小田原城へ。城址公園のゾウ「ウメ子」を20年ぶりくらいに見る。うわあもうほとんど動かないのね。天守閣に登って景色を堪能。山に囲まれて海があっていい街だよな。城の隣の小学校の景観や用水路なども歴史ある街というものに合わせているんだろうなという感じをうけた。小田原文学館にむけて歩いていくと閑静な町並みに代わっていき、風情のある小路に出る。小田原文学館は瀟洒な洋館で、観覧している人は僕を含めても2名くらいで、静かに北村透谷や川崎長太郎などの小田原ゆかりの作家の展示を眺める。3Fは休憩室みたいになっていてソファと暖炉がある洋館の居間で空と庭の木々の緑を眺めながら、しばし涼やかな風の虜になる。素敵な洋風庭園を眺め、同じ敷地内にある尾崎一雄邸の書斎で、文机、焼酎、床の間に掛け軸、うーん文豪っぽいなあと眺めた後、白秋童謡館へ。こちらは日本庭園に和風建築。白秋の童謡を聴きながら過ごせるということで「この道」を流して日本庭園をぼふぇっと眺める。何ていうか贅沢な時間だなあ。少し引き返して住宅街にあったスタイリッシュでお洒落なパン屋Le Roisでルバーブデニッシュとチキンサンドを買う。住宅街を抜けると海に出る。可愛らしい猫ちゃんが4匹もいて皆とっても人懐っこい。皆僕の股下に集まってごろりと。僕は日除けじゃないもんと思いつつも可愛くて動けない。ナーと可愛い声で鳴いて見上げるものだからパンをわけてしまう。今度はちゃんと餌を持って来ようっと。後ろ髪を引かれつつ桟橋に出て海を眺めながらお昼をとる。波が来たらジャンプするおっさんとかいて和む。御幸の浜から歩いて商店街をぶらぶらしてカフェで休憩。「薄闇シルエット」角田 光代、honeyee.Magをしばらく読んでやっぱり調子が戻らないので帰ることにする。夕暮れ時のこの路線も新鮮。途中痛みが消えたので町田まで行ってしまう。古着屋で秋にいいかなとPaul Smith LONDONとR.NEWBOLDのシャツを購入。