『ゼロ・グラビティ』109シネマズグランベリーモール


(C)2013 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
人は映画で宇宙に到達することが出来る。そんな想いを抱かせてくれる映画だ。宇宙の極限状態の孤独を知り、呼吸を意識し、重力を感じ、故郷と過去を語り、ISSにたどり着いた詩的な肉体表現、子守唄を聴き、生を希求し、大地を噛み締める。生命そのものを感じさせる体感映画だ。女性を主人公としたのは正解だったと思う。おそらく男性主人公だとマッチョな軍事ミッションぽっくなったのではないだろうか。命を生み出し育む存在だからこそ母なる地球への引力、海への帰還、生命そのものを愛おしく感じられたのだと思う。そして蛙。この生き物が生み出すユーモラスな安心感と力強さ!ポール・トーマス・ アンダーソンの『マグノリア』を思い起こしてしまう。