『拡張するファッション』水戸芸術館現代美術ギャラリー


COSMIC WONDER 《COSMIC WONDER RESTAURANT》 2013年
撮影:ホンマタカシ
X-girlソフィア・コッポラ・ヒスグラ・ホンマタカシに始まり、パリのPurpleや林尚子の手掛けたDIYメディアのジンデザイン・変遷、ミランダ・ジュライの12歳の水泳オリンピック代表を目指す少女と母親の抑圧を描いたインスタレーション作品・ライオットガール(ガーリー)、長島友里枝の家族・息子のポートレートに始まる日常(ハイファッション)の対局まで振り幅が非常に大きい展示。一番刺激的な作品は、ブレス/小金沢健人の『夜のBLESS』ファッションプロダクツが編みこまれたチェーン状のカーテンをくぐることにより、プロジェクターが反応し万華鏡的世界観を映し出す。鳥の鳴き声が、聴覚を刺激し、影が創り出す月や星、遍く世界を浮かび上げる。神田恵介✖︎浅田政志のプロジェクト<卒業写真の宿題>は、相当ヤバイ。教室に再現された女子高生たちの卒業写真の遺物たる服(提灯ブルマー含む)が椅子にロッカーに再現される。そして架空の学校行事のインスタレーション。おっさんひとりでこの空間に取り残され、部屋を後にすると捕まります。