『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』TOHOシネマズ海老名


Photo by Alison Rosa (C)2012 Long Strange Trip LLC
素晴らしい!NYの暗灰色の空、どん詰まりの人生を描いているのに実に軽やかで飄々とした作風だ。音楽に関わる何処か可笑しな人間たち、猫、コーエン兄弟のユーモアがリズミカルに物語を揺らしている。オスカー・アイザックが演じたシンガー像・その歌声にも惚れ惚れ。クソ男と毒づくキャリー・マリガンは新鮮かつキュート。日常で紡がれているフォークソング、その黎明を象徴するラストが素晴らしい。
オスカー・アイザックがインタビューで上手い事を言っている「フォーク・アーティストはキュレーターでもあって、だから誰も聴いたことのないような古い歌を見つけたり、それを想像し直して、聴かせたりもした」フォークソングの旅路歴史を想像出来る映画でもあるよね。
あと、猫が逃げ出す映画は名作。

19:30〜21:30