『イーダ』シアター・イメージ・フォーラム


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素晴らしい!僕の理想の映画に近い。修道院・神の元で育った少女と剛く生きざるをえなかった叔母とのふたりの女性のアンサンブルが物語を内省的なものにしていない。葬られたユダヤポーランドの罪、艶やかなコルトレーン、叔母の生をなぞり還っていく少女の美しさ。戦中・戦後の幾つかの生をたどり、感じとれる素晴らしいロードムービーでもある。パヴェウ・パヴリコフスキ監督はすごいな!叔母ヴァンダを演じたアガタ・クレシャのデカダンスな雰囲気、法律家で有る実務性といった背反したキャラクターの創りがすごく好みだった。
(11:00/12:45/14:30/18:00)