『ウォーリアー』新宿シネマカリテ





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観終わったあとに心に熱い火が灯っている。この火は生涯消え去ることがないだろう。この灯火をリレーのバトンの様に人は繋いでいくのだ。そんな映画だ。ふたつの血、アメリカのために流されてきた功罪の血・血統、父子、兄弟の心で流されてきた血、鉄錆を感じ、肉体の打撃音が心の軋みから血の和解へとたどり着く。観る者の身体と心奥を呼応させる『アメリカ』映画だ。生涯に残る傑作。こんなにも哀しみを纏った肉体を僕は知らない。トム・ハーディはすごいな。『ファーナス 訣別の朝』以来観たくてたまらなかった田舎町の古典的な家族の相克と背後に透けるアメリカの悲哀、伝承される肉体と技術により勝ち取る思想を感じられる映画。罪を背負う酒に焼けたニック・ノルティの嗄れ声。これだよ。 ジェニファー・モリソンは素晴らしき美脚だった。ぴょんぴょん飛び跳ねるのが可愛かったよ。

20:50〜23:10