(C)2015 NIKKATSU, So-net Entertainment, Ariola Japan
ここまでキュンキュン来た恋愛映画は『秒速5センチメートル』以来かも。韓国人という異邦人の不自由さと不器用な率直さ、ファンタジィ要素と普遍かつ奇妙な浮遊感が愛しく微笑ましいものに転化している。最近の日本映画の傑作は絶望感と閉塞感を下敷きにした作品が多いなか、メロウにもポップにも寄らない日々のユーモアを背景にしているのが良い。日常をちょっと侵略する人に恋をする、そのさざなみの群像劇。素晴らしかった。ベンチ、塩むすび、靴職人、公園、好きな道具仕立て♩飲むシーンは確かにホン・サンスを意識させるね。ニコニコしているマスターとか好きだなぁ。
21:05〜22:50 ［レイト］
