『レヴェナント 蘇えりし者』TOHOシネマズ海老名










(C)2016 Twentieth Century Fox
ああ……至高の映画体験をしてしまった。イニャリトゥの一貫したテーマ【生きる】ことを種・人種・部族・自然、そして生との闘争として描いている。屍が並び立つ大地、氷雪と水音、神が宿る森、息吹と雲を体感する映画だ。すごく良質な冒険小説を映像化したような作品だった。復讐行、生と死の反復、自然の猛威、抗えないものへの畏敬、不屈の男。イニャリトゥは案外ボブ・ラングレー作品など冒険小説映像化にも向いているのかも知れない。素晴らしい!繰り返される森から空を見上げるショット。物語は神の視点の平等な生と死の俯瞰かも知れないが、これは人が見上げる神への視点なのだろうか。

20:10〜23:00