劇団桃唄309/K病院の引っ越し こまばアゴラ劇場


引っ越し間際の古い精神病院。 移転先の工事はほとんど終わり、入院患者が移動する日も決定。 電車の中よりよっぽどのどかな毎日だったのに、今やちょっぴりソワソワした雰囲気が漂う「K病院」。 その約1ヶ月間の物語。新施設への期待に浮かれる病院スタッフ。 この機会に長期入院患者の一部を退院させたい病院側と、できれば入院し続けたい患者側との地味すぎる攻防。 病院対抗ソフトボール大会……などなど。時にはハプニング。時にはただボーっと過ごす。 精神病の「身近さ」を描いた100分間。2000年6月に上演された作品の、改定版再演。どうぞご期待ください。

素晴らしい。役者の表情の一喜一憂に引き込まれ、精神の移ろいの哀しみ、温かみ、もどかしさに揺らぎ、大人の温度に浸らされる。