横浜ダンスコレクションR 横浜ソロ×デュオ<Competition>+ ソロ×デュオ部門 横浜赤レンガ倉庫1号館

北辺の箱庭的な美術装置を使用したインスタレーション的作品。どうにも静謐すぎ、装置の扱いが丁寧すぎて、コンペという形で見るとダンスとしての評価は難しい。アート作品としてはかえるが。

  • 三好絵美 「Sinking Float」

脚と腕のユニゾンや病理的な花弁を思わせる脚のゆらぎの導入部は素晴らしい。全身ダンスとなると一転凡庸なテクニックの積み重ねに感じてしまい、この点が残念。

  • シン・ソル 「逆へ」"Backward"

無音でのダンスパフォーマンスを逆戻しにして映像と音楽で表現。アイデア的にどうだろうか?映像ピンボケは意図的なのだろうか?

  • 長谷川達也 「バランス」"Balance"

これも不可解。イメージ、映像レベル、評価できるレベルにない。これが通るコンペってどうなのだろう?

  • 濱谷由美子 「スピン」"Spin"

今日一番の作品。高速ビートのワイルドスタンス、イメージ的には和太鼓のそれに近いリズムと衝動。分かりやすすぎるが、まあこの面子なら。

  • セオキョウコ 「セカイニタッタヒトリノニンゲン」"a story of Silent World"

メロドラマ調の導入部から、今度こそ笑いに走ってくれるか!と期待したが…これも評価できるレベルにない。

コンペの方向性がさっぱり分からない。正直言って今年は失敗だろう。一緒に行った連れの方たちに申し訳ないことをした。