夜光貝岬講談社文庫


夜光貝岬」
芭蕉布を勉強するために沖縄に来ていた緋紗代はふたりの男と出会い、それぞれに惹かれる。そしてひとりの男を選んだ緋紗代は、男の故郷である徳之島へわたる。島での日々、別れへの決意。そして人の生の軌跡と、海の存在がもたらす女の再生。
人の生の隣には、海がまたその命を育んでいる。ここに描かれているのは、海と人との生の交わり。海と人との交感。人はずっとこのように生きてきた、そう感じさせる作品集でした。

夜光貝岬 (講談社文庫)

夜光貝岬 (講談社文庫)