『ギミー・ヘブン』ユーロスペース

共感覚をテーマにしたサスペンスということで結構楽しみにしていたが、これは失敗作。ラストの示されるテーマをやりたいのならば悲劇的なサスペンス仕立てにする必要がなく恋愛もので充分だと思う。変に現代風俗を入れ込もうやらサイコスペンス調にしようとした結果、陳腐な台詞が連発される情けない出来になってしまった。正直、途中からは江口洋介の眉間の皺の深さはスゲエなあくらいしか気に留めなかった。久し振りに見た暗い表情の宮粼あおいは良かった。いやホント恋愛ものにしていればなあ。脚本家がアレでも少しは・・・