『ダック・シーズン』シアター・イメージフォーラム

POPな快作!とある団地で留守番をし、コーラやお菓子、ゲームを楽しむ少年二人。度々停電するなか、隣の少女がケーキを焼きにオーブンを借りに来る。ふたりは宅配ピッツァを頼むが、配達の遅れを理由に支払いを拒否し、配達スタッフも家に居座ることになる。
場面ごとのセンテンスを短く会話や映像でひとつひとつオチをつけつつも全体の流れは緩やかな感じ。4人が内面に抱えたものをしっかりと追いつつもメキシコの社会的な側面や詩情感あふれる描写も浮かび上がらせる。とてつもなくセンスが良い作品だ。今年一番かも。この監督の作品はNHKサンダンスの賞を取ったとのことで日本との共同制作の作品が次回作らしい。楽しみが出来た。