『涼宮ハルヒの憂鬱』谷川 流 角川書店

最近は、もっぱらアニメの涼宮ハルヒの憂鬱を観ながら原作の方を再読している。出た当時から読んでいる作品だけど再読ははじめてかもしれない。なんだか改めて読むと、あえて選択したであろうSFとしての題材の類型さやキャラクターの枠組みなど体裁が本当に分かりやすく描かれているのと同時に、学園ものとしてのありきたりな青春イベントへの現在の主要読者層かもしれない20代後半から30代の男性が体験して来た、また冷めて参加出来なかった的な郷愁感がこの作品を支持している理由なのかなとも思ったりして。原作もかなり余分な部分をそぎ落としている作品だなと思っていたけれど、アニメを見るとそのシンプルさ(時系列的な仕掛けはともかく)、1話をみて作品構造を理解できる心地よさを感じられることが良く分かる。いまさらだけど、やっぱりかなり面白い。
原作もここ最近は停滞感というか焼きなおし感があったけれど、動き出したっとまさに実感できる展開はさすがだなと思う。新キャラ、佐々木なんか絶妙だもんな。イラストもいとうのいぢの3人娘が強烈に可愛かった。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)