5月の読了本

  1. 『ニューヨーク五番街物語』常盤 新平 集英社


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第一部の五番街の歴史、第二部の常盤さんが歩く五番街の町並み、お店、人、第三部のニューヨーカーを日々読んで思うこと。日比野克彦さんデザインの表紙を時々眺め返したりしながら端正な常盤さんの文を楽しんだ。なんだか、アーウィン・ショーを読みたくなったな。

暗闇にヤギを探して (MF文庫J)

暗闇にヤギを探して (MF文庫J)

独特のテンションですね。キャラクターはイラストの相まって可愛らしい。
銀河遊撃隊 (ハヤカワ文庫 SF)

銀河遊撃隊 (ハヤカワ文庫 SF)

スペースオペラを愛しているからこその徹底したご都合主義やお約束を盛り込んだパロディなんだな。ラストのカップル誕生は笑えた。
乗りもの紳士録 (旺文社文庫)

乗りもの紳士録 (旺文社文庫)

この世代の人たちの豪快さと世界を楽しむすべってのは素晴らしいな。阿川さん、江國さん、色川さん、遠藤兄弟とか、エピソード楽しすぎっ。
バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

笑えた。ラノベでこれだけ笑ったのは久しぶりかも。召喚獣にもっと個性与えられればビジュアル的にも面白くなるかもな。
東京の空の下、今日も町歩き (ちくま文庫)

東京の空の下、今日も町歩き (ちくま文庫)

青梅の古街道や下丸子・池上・千鳥町の商店街が連なる下町情緒の町歩き紀行文を楽しむ。千鳥町の宿でサラリーマンに出会い、その方がホテル暮らしの味気なさやユニットバスの狭さよりもずっといいと言って泊まっているのを読んで、なるほど都心でこういう宿と言う選択肢も面白いなと思った。朝、仕事に向かうサラリーマン氏と分かれるとき、川本さんが、申し訳ない気持ちになるが、私は今日も町歩きだといっているのがなんだかとってもいいなあと感じる。
神様ゲーム カミハダレニイノルベキ (角川スニーカー文庫)

神様ゲーム カミハダレニイノルベキ (角川スニーカー文庫)

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)

ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ミステリー文庫)

ROOM NO.1301―おとなりさんはアーティスティック!? (富士見ミステリー文庫)

クリスマス上等。 (MF文庫J)

クリスマス上等。 (MF文庫J)

星界の断章〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

星界の断章〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

絶望系 閉じられた世界 (電撃文庫 1078)

絶望系 閉じられた世界 (電撃文庫 1078)

生まれる森 (講談社文庫)

生まれる森 (講談社文庫)

この著者の作品を読むと心がいつの間にか静謐なものとなっていて、世界の静けさと同一化するような感覚にとらわれる。得がたい作家だ。
フルタイムライフ

フルタイムライフ

美大から事務職に就職した女の子の大阪でのOL生活の10ヶ月を書いた作品だけど、会社のおじ様たちへの戸惑いや、先輩たちとの関わり合い、どこかのんびりとした会社での仕事を覚えて行く過程なんかはとってもリアリティがあって親近感がわく。柴崎さんの描く作品のやわらかな質感は好きだなあ。
鋼殻のレギオス (富士見ファンタジア文庫)

鋼殻のレギオス (富士見ファンタジア文庫)

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「おうい、たまごやあい」に出てくる目白で山梨から早朝に卵を仕入れてきて売っている老人の話は良いなあ。ぴったりのグラムになるよう真剣に時間をかけながら選ぶ老人と、並んで文句ひとついわないお客たち。敬意と真剣みが感じられて、ぐっとくる。
空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫)

空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫)

恩田さんとはまた違う郷愁の物語。物語としての郷愁ではなく人としての暮らしの郷愁といったところか。人が人として、子供が子供として、大人が大人として人としての本分を守り生きていた頃の物語。