『ゾディアック』109シネマズMM横浜

これはとってもリアルな映画だ。物語構造としての中心が空虚なのと、ゾディアックという犯罪者の実態のなさから捜査に携わる人たちが空虚さに翻弄され本質をつかめぬまま次々と去っていく。その描き方が絶妙なのだが、もしかしてこのようなミステリ的素養を楽しめる素地がないと退屈な映画なのかもしれない。フィンチャー監督こんなの撮れるんだと個人的には結構収穫。