『パラノイドパーク』シネセゾン渋谷


あどけないといった感じの少年の心象風景をカズ・ヴァン・サント色で描いた作品。少年期の憧れと現実、世界と自分にある薄い膜のようなもの、それに包まれたような浮遊感、そこを破って落ちていく人生の落とし穴の感覚を作品から受け取れる。個人的には、主人公のビジュアルと感性そのままに、あどけなく無垢なイメージを感じる映画だった。