『愛おしき隣人』恵比寿ガーデンシネマ


素晴らしいっ!ロイ・アンダーソン監督作品は初めて観たけれど、凄すぎるなこの監督は。日常の遣る瀬無さ、駄目感をこれほどのユーモアに転換できる作風は類を見ない気がする。登場人物の突き出たお腹の丸さと全編を彩る楽器のフォルムの丸みと生活する四角い部屋の積み重ねが人の日常なのだなとしみじみとしてしまう。ラストのPOPさは『マグノリア』の非日常感のおかしみに通じるものがある。ほんと、日常が豊かに感じるすごい作品。心から良かったあ!