『画家と庭師とカンパーニュ』ル・シネマ


老境を迎え故郷に帰ってきた画家と幼馴染の庭師を描く物語。女好きで妻に離婚を言い渡されながらも未練を持ち、そして弟子の若いことも寝る典型的なフランス人像といった感のある画家と、国鉄を退職し、夢であった庭師となり、分を知り土と生きる賢者然とした庭師の男の対比も巧いし、会話も趣き深い。フランスの田園風景の豊かさとも相まってこの映画から受け取れる実り豊かな感性が心に染み入ってくる。とっても良かった。