「五月大歌舞伎」新橋演舞場


鬼平犯科帳「狐火」』原作は素晴らしいのだけれど、舞台となると場面転換が多く、間延びして緊張感がない舞台となっている。これは、おまさの物語なんだから彼女の視点で良いと思うんだけど、人物像がこの演出だと今ひとつ焦点がない印象。まあ観客は鬼平吉右衛門観に来たんだから、というのにも答えてない重石としての彼の役柄も今ひとつ。『於染久松色読販「お染の七役」』七役演じた福助すげえ、これぞエンタメという早替わりを思う存分堪能。