『旅人は夢を奏でる』シアターイメージフォーラム


(C)Yellow Affair

(11:15/13:45/16:15/18:45)

ピアニストのティモの前に35年ぶりにあわられた父レオ、茶目っ気たっぷりに彼のルールの逸脱っぷりをラテンのノリで描いていて楽しい。対して息子のクラシックへの取り組みと家族とうまくいっていない苦悩を描いて、徐々に対照的な親子の遺伝的特徴や共通点の音楽を通してお互いの距離の縮まり、彼らのルーツをたどる旅の物語となっている。ロードムービー、父子の和解の物語としてもエピソードのひとつひとつは目新しいものは全くない。それでもこれだけ心を打つのは何故なのだろう。
カウリスマキが描く人生という旅は素晴らしい。それに尽きる。