3時間くらいで目が覚める。午前5時にはお寺の鐘が鳴り始め(宿の人に聞いたら自動で鳴るとのこと)、どこかの部屋の男性の叫び声が。もしかしたらと思ったら後でロビーに自閉症の方がいたので仕方がないね。5時ちょっとに露店風呂へ行ったら結構人がいた。ここ2年行った夏の海水客が終わった伊豆だとこの時期はお風呂を独り占め出来たものだが、信州は結構この時期でも観光客がいるね。雨に濡れての温泉も体験。朝ごはんは宿の主の真田切り絵の説明を聞きながら、大部屋でいかにも旅館っぽい朝食。うどんに乗せてみた馬肉だけ今一つだったな。
別所温泉は信濃の鎌倉と言われているそうでお寺がいくつかある。双激写に乗る前に散策で『安楽寺』へ。黒門、鬱蒼とした山道、八角三重塔と実に雰囲気のある禅寺だった。
別所温泉駅まで車で送ってもらい30分かけて上田へ。途上、循環バス『ぐるっと上田丸』を見かけた。コンパクトな街だったので結局一度も乗らず。駅から15分ほど歩いて上田城跡公園へ。真田神社にお参りして上田城櫓に登り、お濠を眺めて真田家の歴史を想う。安房守、伊豆守、左衛門佐、上田合戦。真田丸効果は凄かったんだろうなと思わせる結構な観光客。あぁ楽しい。
上田市立博物館と別館で展示を見る。カフェコーナーで珈琲休憩。上田城跡公園は緑も豊富で周辺の施設で家族も遊べて素晴らしいね。
北国街道に出る。小さな宿、山沿いの神社。山の稜線が綺麗だ。楽しみにしていた北国街道柳町へ。白漆喰、町屋の並びに川、うわーとても綺麗、宿場町の雰囲気最高。雰囲気のある武田味噌醸造、上田大神宮を眺める。
お昼は上田の北国街道柳町『おお西』で発芽蕎麦を。蕎麦の実を発芽させてから挽く蕎麦だとかで。経験のない触感ながらかなり美味い。色々な名オブジェが並ぶ広い日本家屋でビールと蕎麦湯を飲み干す。お腹ポンポンぼへっと過ごせる。
東京富ヶ谷のパン屋『ルヴァン』が上田にあるとは聞いていたけれど、古民家のなかは想像以上にオシャレなカフェになっていた。スープやパンのランチにハイネケンも飲める!夕飯用にスコーンとラスクを買う。
カフェ『森文』酒屋『岡崎酒造』など寄ってみたいお店がまだたくさんある。
通りには古本屋もある『コトバヤ 本と珈琲』可愛らしい雑貨と絵本中心のラインナップ。親子連れとかには良さそう。
ぶらぶらとNABOを目指して歩く。新刊書店を二軒発見。お客が誰もいない……。
『池波正太郎 真田太平記館』へ。流れを追うと改めて泣けてくる。漫画化は全く知らなかったよ。同じ誌面で『ミスター味っ子幕末編』なんてあるの?シアターとか妙な展示もあるなぁ。池波作品も物販に並ぶカフェのカウンターは常連さんっぽい年配の方たちで賑わっていた。
店舗が並ぶ大きな通りには、むかしながらの服飾店、オシャレなカフェ、そして飲食店がかなりある。上田のソウルフードらしいあんかけ焼きそば、売切れ終了だった。確か日昌亭支店がおすすめとBOOKS & CAFE NABOのブログに載っていたな。
上田は寺社仏閣が多いな。ワイン店舗デザイン可愛い。バリューブックスの民営図書館、素晴らしい試みだね。
『BOOKS & CAFE NABO』にまた来てしまう。店員の子と話したら旅先で本屋行くのが好きだとか、京都と香川の書店の話を聞く。僕も三月書房をおすすめした。カップルが雑貨を見たり、学生たちが単位がどーだこーだ話していたり、飲食も賑わっていてコミュニティ活動場所にも。すごいね。
劇場・コンサートホール・上田市立美術館が入った複合施設『サントミューゼ』へ。松本もだけれど長野県の文化施設は建築、規模、テーマが素晴らしいな。ファミリーもたくさん。羨ましい。
『上田市立美術館コレクション展 光と影で魅せる― 写真家 ハリー・K・シゲタの世界』上田市立美術館 を観る。お客自分ひとりだけだけれど、意外とよかった。図録も購入。
結構ギリギリな時間で上田駅へ。友人用お土産を買う。17:21分発の北陸新幹線。疲れで30分ほど寝る。高崎からはほぼ夜景で大宮-上野-東京とあっという間。中央快速で新宿、ロマンスカーで20時半ごろに帰宅。
古本・新刊含めて追加でこれだけ購入。鞄が重い。『猫の散歩道』保坂和志 の単行本はこんな可愛い装丁だったのか。NABOにはマッシュも全部あったな。上田から第2第3の菊池亜希子が現れるかもしれない。
松本・上田と行ってみて、長野が好きになった。今後は松代・小諸・善光寺・小布施に行きたいな。ローカル線ももっと乗りたい。