『たかが世界の終わり』109シネマズ湘南











(C)Shayne Laverdière, Sons of Manual
なるほど賛否両論あるのが良く分かる。メロドラマの再構築をしているグザヴィエ・ドランの今回のテーマは共通言語のない家族・異種であることという非常にしんどいもので、それに沿った過剰なテキスト・ショット・劇伴で語られていく。仏映画の余白を好む人には合わないだろう。ドランの鮮烈な色彩とショットで奏でられる作風はやはり好きなのでこれからも楽しみ。ただ次作は削ぎ落とした作品かさらに突き詰めた過剰なものを観たい。青年が死を見つめる作品ならオゾンの『ぼくを葬る』、名優たちの共演で送る過剰な家族像の作品ではジョン・ウェルズ『8月の家族たち』の様な。

11:25〜13:15