『通し狂言三人吉三巴白浪」勘三郎コクーン歌舞伎や片岡愛之助時代の浅草歌舞伎以来の3度目。因果がめぐりゆく死の連鎖、業ゆえに弟妹たちを殺す和尚吉三を演じた松緑と、悪から改心し最期に還り行くその父伝吉演じた歌六の凄味。義理兄弟の悪の華咲く鮮烈の舞台。まぁ勘三郎のコクーン歌舞伎版に比べると随分と明るいよね。違いを楽しむのも歌舞伎の醍醐味だ。最近歌舞伎座でやっていたのは通し狂言ではなかったのか、知らなかった。
『二人静（ふたりしずか）』能の幽玄とはまた違った趣き。玉三郎が奏でる色彩豊かな花の舞。個人的には琴の音色を聴けたのが良かった。『この音とまれ!』が大好きなので。
2019年10月2日（水）～26日（土）
夜の部 午後4時30分～
4：30－5：47
幕間 35分
通し狂言三人吉三巴白浪
三幕目・大詰
6：22－7：38
幕間 20分
二人静
7：58－8：34
令和元年度（第74回）文化庁芸術祭参加公演
河竹黙阿弥 作
通し狂言
一、三人吉三巴白浪（さんにんきちさともえのしらなみ）
序幕
二幕目
三幕目
大詰
浄瑠璃 大川端庚申塚の場
割下水伝吉内の場
本所お竹蔵の場
巣鴨吉祥院本堂の場
裏手墓地の場
元の本堂の場
本郷火の見櫓の場
「初櫓噂高音」
和尚吉三
お坊吉三
お嬢吉三
手代十三郎
伝吉娘おとせ
釜屋武兵衛
八百屋久兵衛
堂守源次坊
土左衛門伝吉
松緑
愛之助
松也 （偶数日）
梅枝 （奇数日）
巳之助
尾上右近
橘太郎
橘三郎
坂東亀蔵
歌六
世阿彌元淸 原作
坂東玉三郎 補綴
二、二人静（ふたりしずか）
静御前の霊
若菜摘
神職
玉三郎
児太郎
彦三郎
