素晴らしい。人を操作してしまう声の持ち主の少年と彼に惹かれる少女。能力を使って警察の特殊部隊に協力をしているなどサイコサスペンスの常套ともいえる道具仕立てを介在させながらも物語自身の雰囲気は切なく柔らか。登場人物の置き方も少年の存在を浮き出させる方法論として非常に巧い。少年が少女に見せる赤い花。二人のたたずまいなど美しく切ないシーンには涙が出る。
- 作者: 緑川ゆき
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2000/01
- メディア: コミック
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