2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ごく普通の少年から大人への通過儀式的物語だけど、青春期の不安感、大人になった今も抱える不安定さ、挫折の記憶を持っている人ほど共感できる青春映画だと思う。主人公は、何かが足りない自分を補うものを見つけ、自分を認めさせる手段を見つけ、勝ち取っ…
むっちり版ディズニー?という感じの、ゆるくてチープでシュールな世界に、相変わらずだなあと嬉しく思いながら観て大満足。
『タッチ』よりかは長澤まさみのアイドル映画って感じはしなかったけれど、あだち充の独特の間はやはり映画では表現は難しそうで、役者さんも皆、演技的に重みがないというか、うーん映画を観ている気がしなかったですね。独自キャラだと思う寮長を演じた渡…
最初にネタばれ的ヒントがあるので、核心はなんとなくわかりつつ見ることになる気がします。それでもある女性の告白には、愛というものは個々人の主観でしかないのかと、それぞれが語ってきた愛に虚しさを感じさせます。なんともいえない後味を感じる作品で…
これは良いですねっ!映画博物館という自分の王国で過ごしている男が想っていた女性を偶然匿うことになることから始まる三角関係を、語り手のユーモアや、映画が物語の奉仕していない時代-キートン映画へのオマージュを散りばめて描いています。自分の王国と…
スーパーマン復活のシーンを観て本当に合衆国のスーパーヒーローとしては別格のヒーローなのだなあと痛感させられました。気持ち良い演出でしたね。最近、ブライアン・シンガー監督の作品を立て続けに見ましたが、この監督は対人アクションのアイデアがかな…
主演のYUIをはじめ、とっても瑞々しくて思ったよりも良かったです。ただ、少々丁寧に描きこみすぎかもとも感じましたね。演出平凡でも父や恋人の男の子の情感には感情移入しちゃいました。
技術とアート性のバランスが生み出す空間は素敵ですねえ。照明を使用したインスタレーションのひとつタブロー・シノワの水の波紋に心奪われました。
ずっと観たかった関西の劇団。最近は東京に移転したとか。期待以上の関西エンタメ劇団でしたっ。 POPでキッチュでフリーキーなキャラクター、ツッコミとボケの破壊力、とんでもなく明るいながらも毒を感じさせるブラックな台詞群や設定、おいてきぼり感も最…
あくまでフィクションとして捉えた上で。これは素晴らしいです。飛行機の墜落をテーマにしたものでは、芝居でトラウマ級の傑作を観たことがありますが、共通するのは客観性の描写。管制室のデータを元にした混乱とTVや眼前に現れた現実の相乗効果。そして事…
これは名作ですねえ。構成はいたってシンプル。でもその中で、兄弟の羨望、嫉妬、信頼、愛情といった感情が振り子のように行き来し、一面ではない互いの真の相貌がみえてくる物語となっています。事件の真実を描くよりも、人が向き合う瞬間を描いたものとし…
久し振りのミュージカルです。ストーリーは端的にいうと、NYのダンスホールのホステス、チャリティ・ホープ・バレンタインが愛を求め、バカを見るというもの。ニール・サイモン脚本なので頭空っぽにして楽しむコメディですね。主演は玉置成実。存在感としては…
面白かったっ!ソン・ガンホ演じた父親の情けなさの描写を冒頭にふんだんに織り交ぜて娘が怪物にさらわれるまでの場面の説得力を醸し出している。祖父、弟妹の性格付けの描写もひとつひとつのエピソードから納得出来るもの。結局反米?場面転換がここかあと…
『人生激場』三浦しをん 新潮社 『ウェルカム・ホーム!』鷺沢萠 新潮社 『アルカロイド・ラヴァーズ』星野智幸 新潮社 『デュラララ!!×3』成田良悟 メディアワークス 『火目の巫女〈巻ノ3〉』杉井光 メディアワークス 『いつか王子駅で』堀江敏幸 新潮社 『…
前半の主人公の上流社会への駆け上り方の描写はとても良いですっ。しかし後半、野心と愛欲は両立しないというテーマの描き方があまりにも安易かつ主人公の浅はかさにかなり頭にきました。ラストの描写では、それでいいのか?という感じで映画館がざわついて…
オープニング、無双系多数対ひとりのアクションが5分くらい続いて度肝を抜かれましたが、アイドルっぽい女の子とかが戦士として集まって行く展開を見ていると何か間違ったものを観に来てしまったような・・・でも倉田さん演じた和尚が若い子達と絡むと妙に可愛…