『扉をたたく人』シネマベティ


これは良かったよっ!妻を亡くして情熱を失った大学教授が、ふとしたことからNYでシリアから移民してきたジャンベ奏者の若者と出会う。音楽を通して生きる情熱を取り戻していく様を描いていくと思われたけれど、事態は急転。アメリカの911以降の移民問題へと話は進んでいく。昨日観た『路上のソリスト』でも思ったことだけれど、この作品でも2人の音楽を通じての幸せな時間をもうちょっと丹念に描いても良かったよなと感じた。人が出会い喜びと悲しみの中で再生する様の描き方も良かったし、テーマ的にも優れていて、ラストの地下鉄のシーンの余韻もすごく雰囲気がある。とっても良い作品でした。