イスラーム映画祭2『私たちはどこに行くの?』ユーロスペース




ディーン・ラバキ監督作品『キャラメル』同様に素晴らしかった。キリスト教イスラム教徒が共存する村、レバノンでの宗教をめぐる戦いの余波で男たちは常に争う。戦争のなかの日常を女たちは花と歌、ユーモアと黒衣を纏い生きていく。心から感嘆する作品。地雷と有刺鉄線に囲まれた村、戦火と死が日常にあるなかでの女たちの生活という点で『この世界の片隅に』に共通するものを感じながら観た。争いを止める様々な施策をユーモラスに、家族を喪う哀感をともに描けるディーン・ラバキ監督は素晴らしい!平和へのヒントがある映画だ。

13:00〜