『やわらかい服を着て』新国立劇場小劇場

イラク開戦に反対するNPOが舞台のウェルメイドな群像劇。大人の観客が安心して楽しめるクオリティを生み続ける永井愛の安定感はさすが。前・後半の政治的主張の噛み合わせ、ミクロな人間的恋情のすれ違いもやわらかく包んでいる印象。初舞台だという吉田栄作も理想を追い求めすぎる好漢を演じ好印象。