『オール・ユー・ニード・イズ・キル』109シネマズグランベリーモール


(C)2013 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED.

20:30~22:35

原作ラノベの骨格を活かした非常にテクニカルな脚本に感心。どうやってトムの年齢で新兵?という最初の疑問を巧いディティールで語り、凄惨な戦場で戦士の貌を得ていく描写も良い。特に唸ったのがトムと同一の時間軸で物語を体感しているつもりが彼のループが先をいっていたという構成。相棒たるエミリー・ブラントの肉体表現・最後の最後までロマンスが現れないバディ要素もとても良い。特に過去のセンチメンタルな回想シーンがないのが個人的に好感。しかしこれだけ褒めたけれど、全く作品に熱量が感じられなかった。『ジャンパー』の惜しさといいダグ・ライマン監督には何かが足りない。なんとも勿体無い作品。