「ジェーン・エア」日生劇場


シャーロット・ブロンテの原作は読んだことはないです。ヴィクトリア期の文学ということでキリスト教的な思想が根底にある物語。場面転換が実にスピーディーで楽曲の余韻よりも物語的テンポを優先させ、物語への吸引力を強めている。清新な主人公像、荒野の屋敷に住む人々の秘密への興味が、素晴らしい楽曲で心をさらに沸き立たせる。松たか子、正直1流のミュージカル俳優と比べられる歌ではないけれど、実に聞き取りやすく不思議と印象に残る歌で、舞台での存在感説得力はすごい。やっぱり舞台での彼女は好きだな。ミュージカルでこれだけ良い作品は、おそらく初めてっ!てくらい好きになった作品。素晴らしい!