『新しき土』鎌倉市川喜多映画記念館

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アーノルド・ファンク監督版。独に留学した青年は恋人の独人女性を伴い帰国。しかし彼には養父の娘の婚約者がいた。片手にお猪口片手にワイングラス、東の風、西の風と対比し、古来よりの大地、地震、火山、芸能・文化を描き日本の深層を現す。そして満洲の夢。
ナチスドイツと大日本帝国の時代、日本の風土、文化が様々に織り込まれとても興味深い。16歳の原節子厳島神社の鹿たちと戯れるのを見られただけで眼福。国威高揚、満洲国建国への日本の夢。ラストの山のシーンがやたら長いのは監督が山岳映画の巨匠だからなのか。なかなか面白かったな。
ホテルヨーロッパとして出てきたのは『旧 甲子園ホテル 現 武庫川女子大学甲子園会館』フランク・ロイド・ライトの弟子の遠藤新設計だ。見学が出来るなら行ってみたいな。