『歌舞伎座新開場十周年 八月納涼歌舞伎』歌舞伎座


第二部 午後2時15分~

新門辰五郎
2:15-4:12
幕間 20分
団子売
4:32-4:45

第二部
一、新門辰五郎(しんもんたつごろう)
辰五郎が見せる江戸町火消しの意気地
 時は幕末。開国か攘夷か、徳川幕府方と朝廷方の間では争いが絶えません。江戸町火消し、浅草十番「を組」の頭・新門辰五郎は、恩ある水戸家の依頼で、開国を願う将軍家茂の供として上洛しています。辰五郎率いる新門一門の評判は京の人々の間で高まりを見せ、これまで京の町を守ってきた会津方はそれを妬み、溝は深まるばかり。さらに辰五郎が馴染みの芸者・八重菊の家へ水戸天狗党の若侍をかくまったことからある事件が発生し…。政争渦巻く京の地で、その大きな波に巻き込まれていく辰五郎は…。
 幕末の京都を舞台に、男気あふれる辰五郎の苦悩を描く群像劇。男同士の会話の応酬や祇園の火事によって江戸町火消しの本性に目覚める辰五郎の様子など、真山青果作品ならではの味わい深い骨太な描写が胸に響きます。歌舞伎座では昭和51(1976)年以来、47年ぶりに上演される名作にご期待ください。

二、団子売(だんごうり)
夫婦による幸せあふれる風俗舞踊
 多くの人で賑わう大坂天神橋。そこへやって来たのは、餅屋台を担いだ団子売の杵造とお福夫婦。二人は杵と臼を取り出すと、仲良く息を合わせて餅をつき始めます。
 江戸時代の大坂の町を舞台に、庶民の間で親しまれていた団子売の姿を舞踊化した人気作です。明るい義太夫に乗せた愛嬌ある夫婦の軽やかな踊りには、五穀豊穣、子孫繁栄の願いが込められます。幸福感に満ちたひと幕を、清新な顔合わせでお楽しみいただきます。

第二部
真山青果
織田紘二 演出
一、新門辰五郎(しんもんたつごろう)
新門辰五郎
会津小鉄
芸妓八重菊
九紋龍の定五郎
秋葉屋のお六
堂前の庄吉
三春の猪之吉
花川戸の小竹
海苔屋の久次
馬道の清五郎
天狗党都築三之助
辰五郎伜丑之助
寄席の女主おとめ
用心棒黒部六之進
会津巡邏隊佐瀬得司
茶屋亭主万兵衛
金看板の源次
目明し弥太吉
山谷堀の彦造
山井実久
絵馬屋の勇五郎
幸四郎
勘九郎
七之助
男女蔵
新悟
廣太郎
橋之助
中村福之助
虎之介
歌之助
染五郎
勘太郎
梅花
吉之丞
宗之助
錦吾
猿弥
片岡亀蔵
隼人
獅童
歌六

二、団子売(だんごうり)
杵造
お福
巳之助
児太郎