2006-01-01から1年間の記事一覧
1925年の日本が舞台。初の女性飛行士となる朴敬元が飛行学校に入学をするところから物語は始まります。 前半部分の出会いと淡いロマンス、故国の同志たちとの友情、そして飛行大会をめぐる熱血部分が気持ち良いですっ!朴敬元を演じたチャン・ジニョンの豊か…
舞台は、戦争で滅ぼされたパレスチナ人の村の跡に建てられたサナトリウム。NYから自身のルーツを求めイスラエル国防軍に入り、ある事件が元で精神を病んで入院をしたところから始まる。 過去から現在へわたるパレスチナ人へのユダヤ人へのこの監督なりの答え…
思ってたより良かったあっ。シンプルだけど暖かみのある設計とでも言えばいいのかな。ストイックさと適度なファンタジーが甘ったるい恋愛ものとはちょっと違ったものにしている気がします。個人的は建築家の父や弟との関係性の描きこみや、建築物が持つ工学…
久し振りに行った。むかしの松尾チルドレンといわれていた頃の面影はもうなく、どちらかというとKERA風味のスラップスティックコメディのノリと間を感じられる。本の完成度は高いけれど、どうにも芝居としての熱がなくなってしまっている気がしてのりきれな…
『今夜誰のとなりで眠る』唯川恵 集英社 『ボトルネック』米澤穂信 新潮社 『邪魅の雫』京極夏彦 講談社 『BLACK BLOOD BROTHERS 6 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 九牙集結―』あざの耕平 富士見書房 『恋におちた悪魔----世界の終わりの魔法使いII』西島…
バターのこってり感よりもオリーブ系なのかな。南仏だし。ソースの全般的に果肉系の甘酸っぱさが印象的です。好みっ。野菜はもうちょっとキッチリとした輪郭を感じられる素材がいいかも。¥5000代のコースふたりでワイン2本、合計¥25000以下なら使い勝手が…
素晴らしいっ!本気で笑って泣いた作品でしたよう。自分や周りの人、人生さえも早送り出来てしまうリモコンを使った男の悲喜劇をアダム・サンドラーが見事に演じています。王道アメリカンコメディの軽快なテンポとギミックとしてのリモコン周辺のデザインワー…
これは良かったっ!前作までは戦闘はどうしてもストリートバトル的なものが多くカタルシスに欠けるきらいがあったけれど、ミュータントたちのコンボ技をはじめ、バトルの充実度、キャラクターの出し方の見事さや展開ごとのカタルシスを見事に味わえる作品と…
キム・ギドクはやはりすごいっ!海に浮かぶ船で暮らす老人と少女の慈しみあふれる表情が際立つ序盤の寓話。青年が現れたことで2人の関係に波が立つ中盤の現実。そして圧倒的に現実を凌駕する幻想の美しさが画面を覆う終盤。序破急の緩急の付け方、映像と音楽…
題材を変えてもこーいう熱血スポーツ青春ものはパターン化され、やることが同じです。それでも燃えますっ! ワークスと闘えるプライベートライダーや、ワークス所属のセカンドなどレース世界ならではの戦いとオフならではのものなど見所あり。ライディングシ…
ごく普通の少年から大人への通過儀式的物語だけど、青春期の不安感、大人になった今も抱える不安定さ、挫折の記憶を持っている人ほど共感できる青春映画だと思う。主人公は、何かが足りない自分を補うものを見つけ、自分を認めさせる手段を見つけ、勝ち取っ…
むっちり版ディズニー?という感じの、ゆるくてチープでシュールな世界に、相変わらずだなあと嬉しく思いながら観て大満足。
『タッチ』よりかは長澤まさみのアイドル映画って感じはしなかったけれど、あだち充の独特の間はやはり映画では表現は難しそうで、役者さんも皆、演技的に重みがないというか、うーん映画を観ている気がしなかったですね。独自キャラだと思う寮長を演じた渡…
最初にネタばれ的ヒントがあるので、核心はなんとなくわかりつつ見ることになる気がします。それでもある女性の告白には、愛というものは個々人の主観でしかないのかと、それぞれが語ってきた愛に虚しさを感じさせます。なんともいえない後味を感じる作品で…
これは良いですねっ!映画博物館という自分の王国で過ごしている男が想っていた女性を偶然匿うことになることから始まる三角関係を、語り手のユーモアや、映画が物語の奉仕していない時代-キートン映画へのオマージュを散りばめて描いています。自分の王国と…
スーパーマン復活のシーンを観て本当に合衆国のスーパーヒーローとしては別格のヒーローなのだなあと痛感させられました。気持ち良い演出でしたね。最近、ブライアン・シンガー監督の作品を立て続けに見ましたが、この監督は対人アクションのアイデアがかな…
主演のYUIをはじめ、とっても瑞々しくて思ったよりも良かったです。ただ、少々丁寧に描きこみすぎかもとも感じましたね。演出平凡でも父や恋人の男の子の情感には感情移入しちゃいました。
技術とアート性のバランスが生み出す空間は素敵ですねえ。照明を使用したインスタレーションのひとつタブロー・シノワの水の波紋に心奪われました。
ずっと観たかった関西の劇団。最近は東京に移転したとか。期待以上の関西エンタメ劇団でしたっ。 POPでキッチュでフリーキーなキャラクター、ツッコミとボケの破壊力、とんでもなく明るいながらも毒を感じさせるブラックな台詞群や設定、おいてきぼり感も最…
あくまでフィクションとして捉えた上で。これは素晴らしいです。飛行機の墜落をテーマにしたものでは、芝居でトラウマ級の傑作を観たことがありますが、共通するのは客観性の描写。管制室のデータを元にした混乱とTVや眼前に現れた現実の相乗効果。そして事…
これは名作ですねえ。構成はいたってシンプル。でもその中で、兄弟の羨望、嫉妬、信頼、愛情といった感情が振り子のように行き来し、一面ではない互いの真の相貌がみえてくる物語となっています。事件の真実を描くよりも、人が向き合う瞬間を描いたものとし…